AJI ISHI

牛久大仏

庵治石

世界にただ一つ、
“斑”が浮かぶ石。
唯一無二。
百年を超えても変わらぬ美しさ。

香川県高松市・庵治町、
そして隣接する牟礼町。
瀬戸内海を望む五剣山のふもとから
切り出される庵治石は、
世界でも屈指の銘石として知られています。
その最大の特徴は、
表面に“斑(ふ)”と呼ばれる
独特の模様が現れること。
光の加減や見る角度によって姿を変え、
しっとりと濡れたような艶を見せます。
その奥深い表情は、
同じ庵治石であっても
二つと同じものはなく、
唯一無二の美しさを放ちます。
庵治石は吸水率が極めて低く、
風雨や寒暖差にも強いため、
百年を超えても
変わらぬ美しさを保つと言われています。
その耐久性と希少性から
「御影石のダイヤモンド」と称され、
墓石材の最高峰として
長く憧れの存在であり続けています。
その格式の高さは歴史が物語っています。
首相官邸の石庭や
広島平和記念公園の慰霊碑をはじめ、
国内外のモニュメントに使われてきました。
また、手塚治虫、石原裕次郎、
大平正芳元首相など、
数多くの著名人の墓所にも
庵治石が選ばれています。
日本を代表する文化や
人物とともに歩んできたこの石は、
ただの石材を超え、
日本の美意識を象徴する存在です。
瀬戸内の陽光に照らされた
庵治石の艶やかさは、
自然が生み出した奇跡のよう。
その姿に触れれば、
なぜ“世界一の銘石”と称されるのか
感じられるでしょう。

香川県庵治町

庵治石のお墓

Grave of Aji Stone

日本

MADE IN JAPAN

庵治石は非常に硬質で耐久性に優れ、
表面に浮かぶ「斑(ふ)」と呼ばれる
独特の模様が特徴です。
光の加減で変化するその表情は他に類がなく、
世界的にも希少価値の高い
銘石とされています。
※「細目」「中目」「大目」の種類があります。

庵治石

広島平和記念公園

庵治石

1.96m² 庵治石+インドクンナム

庵治石

庵治石の歴史は非常に古く、足利尊氏が征夷大将軍になった頃、1339年京都府八幡市の石清水八幡宮再建の頃までさかのぼります。この八幡宮の再建にあたり、平安末期から南北朝、室町時代にかけて、庵治地区近郊が石清水八幡宮の荘園であったとされていることから、庵治地区の石材を使用したと古文書に記されています。
庵治石と呼ばれるようになったのは、約400年の昔、秀吉が大阪城築城のため石垣の調達が讃岐に下り、石の積出港である庵治からの石材が出荷されたのがその始まりと推定されています。
代表的な施工例は、1652年(慶安5年)屋島東照宮、1899年(明治32年)道後温泉又新殿、1952年(昭和27年)平和記念公園慰霊碑、1989年(平成元年)「タイム・アンド・スペース」イサム・ノグチ(高松空港)、2002年(平成14年)首相官邸石庭、2003年(平成15年)六本木ヒルズ・レストラン街、他にも、白鳥中央公園・大島青松園内施設の、モニュメントなどに多数使われています。

庵治石